【端末レビュー】「AQUOS sense4」シャープの本気が見えた?処理性能約2倍で1週間のバッテリー持ちを実現
更新日:2021/3/31
今回は前衛機のAQUOS sense3 SH-M12から大幅に進化した「AQUOS sense4」をご紹介します。
2020/11/27に発売されたシャープの「AQUOS sense4」は、AQUOS史上最大容量(※)の4,570mAhバッテリー、CPU(スマホの処理性能を表すスペック)がQualcomm® Snapdragon™ 720Gと、前衛機のAQUOS sense3 SH-M12と比較しても2.2倍のスペックとなり進化しています。
※スマートフォンAQUOSにおいて。2020年10月現在(シャープ調べ)。
次から、進化したスペックについて紹介していきます。
特徴1 長く使い続けられるスマートフォン
大容量バッテリーで、電池寿命も長持ちで安心
AQUOS sense4の大きな特徴でもある4,570mAhの大容量バッテリーは、1週間を超えても(※)持たせることが可能とのこと。
※通話やメッセージの送受信を中心に、1日あたり約1時間の利用と約23時間の待機時間を想定したシャープ独自基準を設定し、実際に使用して測定。
どのくらい気にせず使えるかを表にしてみました。
1日中使っていても充電が切れることがなさそうですね。さすが「AQUOS sense4」!
個人的にはテザリングが28時間使えることに感動しています。
出先などでパソコンをテザリングして利用することが多いのですが、そのときのスマートフォンの充電が気になることがよくあるので、28時間も使えるのであれば、電池が切れてしまわないか?という不安がないため心置きなく使えそうです。
試しに1時間YouTubeを再生してみました。
▼22:00から視聴スタート(充電95%)
▼約1時間後の23:02(充電91%)
1時間視聴したのに充電が95%→91%!?
※画面は、MAX時を1とした時、1/3程度の明るさでした。
使ってみて、よりわかりました。恐るべし「AQUOS sense4」のバッテリー持ち。
なんでこんなに消費電力が少ないのかというと、秘密は「液晶アイドリングストップ」。
利用アプリなどに応じて、消費電力を制御してくれる機能です。
バッテリーの寿命に関しても、「AQUOS sense4」は優秀!
充電を制御してバッテリー寿命を伸ばすインテリジェントチャージ機能が搭載されており、1年経ってもバッテリー寿命90%以上を維持してくれます。
それなりに高いお買い物になるので、長く使えるにこしたことはないですよね。
防水防塵&耐衝撃
「AQUOS sense4」は水回りでも安心して使える防水に対応しています。
お風呂に入りながら動画を見たり、キッチンでレシピを調べながら料理したりなど、様々な場面で活躍してくれます。
※お風呂での利用はOKですが、湯船や温泉、洗剤、入浴剤の入った水にはつけないでください。
また、IGZOディスプレイは水濡れに強いので、実際に使ってみて画面に水滴がついてもスクロールしにくいっていうことはありませんでした。濡れた手でもスムーズに動きました。
防水だけではなく、濡れていても使用感が通常時と変わらないのは嬉しいですね!
さらに「AQUOS sense4」はアルコール除菌シートで拭いてもOKなので、常に清潔に保つことができます。
コロナ禍においては重要なポイントですね!
濡れた手でスマートフォンをいじっていると、濡れていない時よりも滑りが良いので落としてしまうといったことがあるかと思います。
そんなときでも安心!
「AQUOS sense4」は、耐衝撃(落下)などが定められたMIL規格をクリアしているので、うっかり落としても安心な耐衝撃性能を搭載しています。
ちなみに「MIL規格」というのは、アメリカ軍が調達する物資の対環境性に関する規格。
これにクリアしているということは「耐衝撃」「耐振動」「浸漬」「雨滴」「防湿」「防塵」「風塵」「温度衝撃」「耐日射」「高温動作」「高温保管」「低圧動作」「低圧保管」「低温動作」「低温保管」「氷結(結露)」「氷結(氷結)」に優れているということ。
耐衝撃に関しては、約1.2mの位置から、コンクリートと厚さ5mmの合板を敷いた上に、合計26回それぞれ違う角度から落下させる耐久テストを行います。
※すべての衝撃に対して、無破損、無故障を保証するものではありません。
「AQUOS sense4」は女性が持っても片手で操作ができるため、端末自体が大きくてつい落としてしまうということはなさそうですが、万が一落とした時に画面がバキバキに割れてしまっているという事態は避けられそうです。
特徴2 本格3眼カメラで広がる表現の幅
鮮やか広角カメラ/望遠カメラ
「AQUOS sense4」の本格3眼カメラは標準、広角、望遠の3タイプの写真を撮ることができます。
撮りたいシーンや被写体によって撮影タイプを変えることができるので撮影の幅が広がります。
撮影タイプごとの画素数は以下です。
標準カメラ:1,200万画素
広角カメラ:1,200万画素
望遠カメラ:800万画素
では、実際に撮った写真を見ていきましょう。
▼標準モードで撮影
某遊園地の観覧車からの風景です。
この画角を覚えておいてください。
▼広角モードで撮影
左にあるビルのさらに左側。
右上には観覧車の鉄骨。
標準モードで撮影できなかった範囲まで撮影することができました。
綺麗な景色を撮影する時など写真に収めたい範囲を欲張るときに大活躍しそうです。
▼望遠モードで撮影
今度は望遠モードで。
望遠モードは広角カメラに対してズーム倍率は2.9倍!
標準モードと比べてみても、ズームされているのがわかると思います。
「AQUOS sense4」の3限カメラはシーンや被写体によって使い分けることができるので、撮影するのが楽しくなりそうです。
プロのような仕上がりになる背景ぼかし
「AQUOS sense4」は背景をぼかして一眼レフカメラのような、雰囲気ある写真も撮ることができます。
背景のぼかしは10段階あり、レベル1ではボケ具合がわからない程度のボケですが、レベル10になると、はっきりとしたボケをかけることができます。
▼ぼかしレベル5
▼ぼかしレベル10
銅像の左側のビルの文字を見てください。
レベル5だとなんて書いてあるか認識できますが、レベル10だと読めないぐらいまでボケています。
人物の撮影でも、物の撮影でも背景をボカすことができるので、おしゃれな撮影ができますね。
今回は銅像を背景ぼかしで撮影してみましたが、人物で撮影すると躍動感がある写真が撮れると思いますので、ぜひ撮影してみてください!
カメラを向けるだけで様々なシーンをAIが自動で認識
「AQUOS sense4」のカメラは、撮りたいものにカメラを向けるだけでAIが被写体やシーンを検知。
被写体や雰囲気にあったモードを自動でセレクトしてくれるみたいです。
例えば、「夜景」にカメラを向けるとカメラは「ナイトモード」に自動的に切替わり、明るさなどを調整して、見た目より明るめに撮影します。
難しい設定をしなくてもAIが自動的にシーンや被写体に合わせてくれるのはカメラの知識がなくても綺麗に撮ることができるのでありがたいです。
(細かく設定ができるマニュアルモードも搭載されています)
実際にAIが自動的に調整した写真を見ていきましょう。
▼夜景
イルミネーションの光をひとつひとつ細かく捉え、光をつぶすことなく描写ができています。
色もしっかりと捉えており、観覧車のグリーンやブルーの光も、手前の赤の光もきれいに表現できています。
夜の写真が綺麗に撮れるとテンションが上がりますね!
▼花
撮影の被写体はドライフラワーですが、AIによって花と認識されて撮影ができました。。
AIによって花と認識されている状態と認識されていないを比較してみました。
▼左:AI機能ON 右:AI機能OFF
AI機能をオンで撮影した左の方が若干色が濃くなっているのがわかるでしょうか?
AIは「花」と認識することによって、色が濃くなり、より綺麗な写真に仕上がるようにチューニングされています。
AIをオンにしていると、カメラの被写体によって、画面内のAIマークが変化します。
このドライフラワーにカメラ向けたときは、花マークに切り替わりました。
アイコンが切り替わることでAIの機能が反映されているのかどうかもわかるのでちゃんと撮れているのかと不安にならずに撮影できそうです!
急いで撮影したい時も綺麗に撮影ができる手ブレ補正
「AQUOS sense4」のカメラには、手ブレ補正の機能もついています。
動いている子ども、動物、乗り物などを撮りたいときも、瞬間を逃さずしっかり撮影することができます。
「AQUOS sense4」からは静止画だけではなく動画もブレを抑えて撮影することができるということなので、どのくらい手ブレの補正がかかるのかを確認するために動画撮影を行いました。
時速40キロ程度で車は走っていましたが、走っている車を撮影してもブレることなく撮影することができました。
どこがブレているの?というくらい補正がかかっていますね!すごい。
全然ブレていません。
動きのある被写体を撮影するとブレてしまってなんだこれ?ということがなくなりそうです。
魅力的な機能はまだまだあります!
指紋センサーを数秒押し続けるだけで、決済アプリを起動
QRコードで決済するアプリは、画面を見て、決済アプリ立ち上げて…っていう動作が必要です。
決済アプリを使うことで、小銭であたふたすることはなくなりましたが、決済アプリを起動する手間は増えました。…意外と面倒だと思ったことありませんか?
「AQUOS sense4」は、ディスプレイ下にある指紋センサーを長押しすることで電子決済アプリを起動してくれます(あらかじめ設定が必要です)。
ポケットからスマホを取り出しレジで提示するという間に、決済アプリを起動することができます。決済アプリを探すために、ディスプレイを見る必要もありません。
指紋センサーを長押しするだけ。決済アプリを設定することで、小銭を探してレジ前でアタフタすることも解消されます。
よりスムーズに支払いができそうですね!
あれ、指紋センサーがあるということは指紋認証でロック画面を解除できるの?
はい、そうなんです。
次の項目で詳しく説明します。
顔認証、指紋認証に対応
AQUOS sense4は顔認証、指紋認証どちらにも対応しており、ロック画面の解除も可能です。
顔認証が流行になっている中、指紋認証に対応しているのは本当に便利ですね!
マスクをしていることが当たり前となった今、マスクをずらしてロック解除するということがあったりするのではないでしょうか。
特に電車など公共機関を利用している時はマスクをずらして顔認証を利用することに抵抗があるかと思います。
実際に指紋認証を登録してロック画面を解除してみたのですが、マスクをしていてもロック画面を解除できるのは快適です。
ホームボタンに触れてから解除されるまでの時間も一瞬でした。
このような状況だからこそ、指紋認証は非常にありがたい機能です。
インターネット不要のFMラジオで災害時も安心
「AQUOS sense4」はFMラジオチューナーが搭載されているためFMラジオを利用することができます。
例えば災害時。
災害が発生した際、停電によってWi-Fiが使えない、アクセスが集中してインターネットに繋がらないということがあります。
しかし、ラジオ電波さえ受信できればFMラジオは使えるので、貴重な情報入手経路の1つとして役立ちます。
普段からよくラジオを聴く方は、ラジオがもっと身近に。
インターネット通信を利用したラジオアプリは、データ通信量を消費しますが、搭載されているラジオはデータ通信量を利用しません。
持ち運びができるスマホだと、通勤時や外出先でデータ通信量を気にすることなくラジオを楽しむことができます。
FMラジオを普段使わない方はいざというときために、普段から使う方はより活用するために、あったら嬉しい機能ですね!
「AQUOS sense4」は電池の持ちも長いので、災害時に持っていて安心できるスマートフォンと言えると思います!
AQUOS sense4の外観紹介
最後に外観をご紹介。
ディスプレイは、前衛機のAQUOS sense3 SH-M12は5.5インチ、
今作のAQUOS sense4は5.8インチとディスプレイは若干大きくなりました。
ディスプレイは若干大きくなりましたが丸みがあり持ちやすい大きさなので、片手でも操作は楽ちん!
背面には、カメラが3つ。その下にはライトがあります。
前面指紋センサーで簡単電子決済もできます。
曲げや捻りに強い。背面と側面を一体化した構造の美しく強いアルミボディ。綺麗ですね!
そして右側には3つのボタンが付いており一番上がボリューム調整、一番下は電源ボタンとなります。
おっと、もう一つボタンがあります。なんでしょう。
正解はスクロールしてみてください。
正解は、、、
Googleアシスタントを起動するためのボタンです!
\OK、Google!/
ワンタッチでGoogleアシスタントを起動できるので活用されている方には嬉しいですね。
上部には、イヤホンジャック。
有線のイヤホンも使えます!
Bluetoothのイヤホンが主流となってきているとはいえ、有線のイヤホンが使えるのはありがたいです。
下部にはType CのUSBポートが設置されています。
痒いところまで手の届くAQUOS sense4まとめ
今回は、シャープの新端末「AQUOS sense4」をご紹介しました。
充電を気にしてスマートフォンを使いたくない方、写真を綺麗に撮りたい方、スマートフォンデビューを考えている方、どなたが持っても使い勝手は良さそうです!
ここまで紹介した機能のほかにも「あったらいいな」「ちょっと不便」を解決してくれる機能がAQUOS sense4にはたくさんあります。
今ご利用中のスマートフォンに「これがあったらいいのに」「ちょっとこれ不便」という不満をお持ちの方は、ぜひご検討されてみてください。
そんな「AQUOS sense4」の機種変更価格は、一括39,380円(税込)。
※2021年3月時点の情報です。