【端末レビュー】1億800万画素の実力はいかに!?日本初進出Xiaomiの「Mi Note 10」
Xiaomiのスマホが日本にとうとうやってきました!
今回は、Xiaomi日本初進出となるスマホ「Mi Note 10」のレビューをします。


Xiaomiって?


Xiaomi(シャオミ)は、2010年に設立された中国のインターネット会社です。
スマートフォンだけではなく、スマートハードウェアでのIoT(インターネット経由でスマホや家電が連動し、操作できるようになるサービス)を展開しています。
まだ設立から10年あまりですが、現在は世界第4位のスマートフォンブランドにまでに成長をし、世界最大の消費者向けIoTプラットフォームを確立。
世界80カ国以上の国と地域で販売されていて、多くの市場で人気を博しています!
今までXiaomiが販売していたスマートフォンは周波数があっていれば、日本で利用できることはできますが、日本の技適マーク(電波法令で定めている技術基準に適合している無線機であることを証明するマーク)がついていないため、日本で利用すると「違法」でした。
それが、待ちに待った日本進出!技適マークはついていますので、日本国内で自由に利用することができます。
1億800万画素を始めとしたカメラの実力
Mi Note 10は、スマートフォンでは世界初の1億800万画素を始めとした、6つのカメラレンズを搭載しています。
▼搭載カメラ
・1億800万画素のカメラ
・1,200万画素のポートレートカメラ
・2000万画素の超広角カメラ
・500万画素の望遠カメラ
・200万画素のマクロカメラ
・3,200万画素のセルフィーカメラ


いくつか撮影してみましたが、どれも綺麗にとれており、通常のカメラ利用にはとても満足でした!
撮影した写真と一緒にカメラの紹介をします。
カメラ画面
カメラアプリを立ち上げると、こんな画面になります。


項目としては、
・スロービデオ
・ショートビデオ
・ビデオ
・写真
・108M
・ポートレートカメラ
・夜景
・パノラマ
メインで使う「写真」では、1億800万画素では撮影できません。
1億800万画素で撮影したいときは、「108M」を選択します。
(1M(メガ)=100万)
新宿の風景で比較
まずは、同じ被写体でそれぞれのカメラレンズを使った場合で比較します。
「写真」の等倍で撮影
「写真」のx0.6(超広角)で撮影


等倍と同じ場所から撮影しています。
両サイドに空間が生まれました。
ただ、空の色などを比較すると若干色味が落ちたことがわかり、
右側のタワーで歪みがわかりますね(「写真」と比べてタワーが傾いている)。
「写真」のx2(光学2倍ズーム)で撮影


本当に申し訳ないのですが、指が入っていました…_(:3 )∠)_
「写真」のx5(光学5倍ズーム)で撮影


もっとズーム。
5倍まではハイブリッドズームなので、画質もOKです。
「写真」のデジタルズームで撮影


6倍以上はデジタルズームになります。


TIMES SQUAREの看板の左上です。
頑張れば、ここまでズーム可能。
一般的な一眼レフカメラだと、ここまでズームするためには別売りの望遠レンズを購入する必要があることが多いですが、Mi Note 10なら最初からこの機能が搭載されています。
スマートフォンでここまでできるのはすごい!
ただ、手ブレの影響をかなり受けるので、しっかりと腕を固定する必要があると思いました。
「108M」で撮影


「写真」とはサイズが変わります。
空の色をみると、「等倍」とも「超広角」とも違い、色彩高めに写っています。
108Mってことは、拡大しても画像が粗くならない!
と思って5倍ハイブリッドズームと同程度まで、108Mを拡大トリミングしてみました。
左:108Mを拡大トリミング 右:上でも掲載した5倍ハイブリッドズーム


ズームとあまり変わらない画質ですかね?
50倍デジタルズームとも比べてみました。
左:108Mを拡大トリミング 右:上でも掲載した50倍デジタルズーム


これは、色も粗さもデジタルズームの方が、キレイに写りますね。
上記の写真トリミングをしていて気付いたのですが、ひとつ、1億800万画素のデメリットを発見しました。
それはデータがかなり大きい!重い!ということです。
編集していると、パソコンが強制終了…なんてことも。
パソコンで重いということはスマホでも重い。
そして「Mi Note 10」は外部ストレージがありません。
108Mでばかり撮影していると、ストレージがあっという間に写真データで占領されそうだなと思いました。
高画質で絶対撮りたい!という強い意志や理由がない限りは、「108M」での撮影はあまりオススメしません。
スカイツリーで比較
ライトアップされたスカイツリーで夜景を比較します。
「写真」の等倍で撮影


いかがでしょうか?
ただの「写真」での撮影でも、キレイな写真が撮れます。
「夜景」で撮影


次に「夜景」での撮影です。
「写真」での撮影よりも、全体的に明るく、はっきり写っているのがわかるかと思います。
左:「写真」で撮影 右:「夜景」で撮影


てっぺんを見てみると顕著にわかると思います。
「写真」で撮影した方は光がにじんでおり輪郭をとらえていませんが、「夜景」で撮影した方は光がにじむことなく輪郭もぼやけることなく写っています。
左:「写真」で撮影 右:「夜景」で撮影


スカイツリーの胴体(っていうんですかね)でも同様です。
「写真」での撮影は光がにじんでおり、鉄骨がぼやけています。
左:「写真」で撮影 右:「夜景」で撮影
「夜景」での撮影は、ボタンを押してから撮影完了するまで5秒ほどかかるのがネック。
ズームでの撮影同様、脇をしっかりしめて構える必要があります。
「108M」で撮影
「108M」での撮影も、光の捉え具合は「写真」での撮影と同程度のようです。


「写真」よりも、色ははっきり出ていますが、光がにじんでおり、輪郭がぼやけています。
背景をぼかせる「ポートレート」
「ポートレート」というと人物撮影に特化しているというイメージがありますが、Mi Note 10の「ポートレート」は、物撮りでも実力を発揮します。


自然な感じで背景がぼけています。
なんとなく撮ったのに、背景がぼけるだけでかっこいい。
もちろんピントは自由に変更することができます。
手前のものにピントを合わせられるし、


後ろのものにピントを合わせることもできます。


また、ぼけ度合いも自由に調節可能。


あまりぼかさないようにすることもできるし、


しっかりぼかすこともできます。
このぼけ具合は、撮影後でも変更が可能です。
「ポートレート」では一つ注意したい点があります。
デフォルトがかなりのアップになりますので(望遠状態)、撮影時にはある程度の距離が必要です。
例えば、「写真」ではこの距離↓でも


「ポートレート」にすると、こんな↓にアップになります(撮影位置は変わっていません)。


特に人物を撮る際は、いきなりドアップが現れるかもしれないので特に注意です。
「マクロ」で近づいてみる
Mi Note 10は「マクロ」も優秀です。かなり近くまで寄って撮影ができます。














なんとここまで接写ができます。
ちょっと指を動かすと被写体に触ってしまう距離です。
すばらしい。
ただ、 「マクロ」でも注意点がひとつ。
「マクロ」で撮影をする際は、しっかり明るさがあるところで撮影をしないと、色がつぶれることが多かったです。


会社にあった造花


公園で咲いていた雪柳


桜!
食べ物を撮影
Mi Note 10のカメラにはAIが搭載されていますが、フードモードのように、被写体を判断して適切なシーンにするような機能はありません。
(あるのかもしれませんが、それが使用者にわかるようには表示されません)
でも、カメラを構えるだけでおいしそうな感じに撮影できます!








多様なフィルターも標準搭載
アプリを利用しなくても、標準搭載の14種類のフィルターをかけて、写真の雰囲気を変えることができます。




























もちろんビューティーモードも搭載。
肌質をなめらかにするだけではなく、小顔にしたり、目を大きくしたり、鼻をはっきりさせたり、
さらには眉毛やアイライン、リップグロスをしているようなメイクにもできます。


面白いのが、背面カメラとセルフィーカメラでビューティーモードの内容が違うこと。
背面カメラでは前述したような「顔」の加工ができるのに対し、セルフィーカメラでは体や足などの「全身」を加工することができます。
動画は3種類
Mi Note 10では3つの動画を録画することができます。
まずは普通の「ビデオ」
「ビデオ」にはVlogモードがあり、通常であればアプリを利用しないとできないようなエフェクトやトランジションなどの編集が、Mi Note 10だけでできます。
画質とフレームレートは下記の通り。
■4K撮影
→30fps
■1080P撮影
→60fps / 30fps
■720P撮影
→30fps
■1080Pスローモーション撮影
→120fps / 240fps
■720Pスローモーション撮影
→120fps / 240fps / 960fps
15秒の動画が撮れる「ショートビデオ」では、スタンプをつけたり、再生速度を変えたりすることができます。
三分割するフィルターで撮影してみました。
あまり活用シーンはないかなと思ったのですが、「スロービデオ」も撮れます。
最初の4秒は等倍の速度ですが、それ以降がスローになっています。
バッテリーもばっちり大容量
気になるバッテリーは、なんと5,260mAh!とても大容量です。
iPhone 11のバッテリーは、3,110mAh(TENAAより)なので、比較するとかなり大容量であるということがわかります。
さらに、Mi Note 10には30Wの充電器が同梱。
これは急速充電が可能な代物で、なんと65分で100%充電されます。
単純計算、約30分の充電で2,630mAh近く充電可能。
これは2018年前後に販売されたスマホ1台分近くあります。
<参考>
2,700 mAhのAQUOS sense lite SH-M05は2017年12月発売。
2,700 mAhのAQUOS sense2 SH-M08は2018年12月発売。
2,880 mAhのarrows M05は2019年12月発売
充電を忘れたとしても、ちょっとの休憩中や朝支度中などに1日持つ分を回復できるのは嬉しいですね。


ケーブルを挿して充電中になると、ちゃんと充電されてる感があるデザインに。
便利な機能発見!
ボリュームボタンでカメラ起動
カメラをすぐに起動したい場合、例えばiPhoneであれば ①コントロールセンターをスワイプして ②カメラアイコンをタップ という2アクションが必要でした。
Mi Note 10は違います。
違うアプリを立ち上げている最中でも、待ち受け画面でも、ボリュームボタンをダブルクリックでカメラが起動します。
手数が減ることも嬉しいのですが、ボリュームボタンは物理的なボタン(ディスプレイ内のボタンではない)なので、スマホや画面を見ずにカメラを起動できることが便利だなと思いました。
いい場面なのに、カメラの起動に手間取ってシャッターチャンスを逃す・・・なんてことが少なくなります!


※デフォルトでは設定されていません。
常時オンディスプレイをメモ帳に
Mi Note 10は、有機ELディスプレイを搭載しているため、画面オフの状態でも時刻や電池残量を表示させることができます。
(iPhoneは、画面オフの状態では何も表示されず、スマホを手に持つなどをして待ち受け画面の状態にすると時刻や電池残量を確認できます)
常時オンディスプレイでは、様々なデザインの時計などを選ぶことができるのですが、その中でも注目したいのは「署名」!
テキストを自由に変更できることができます。


設定 > 常時オンディスプレイとロック画面 > スタイル > 署名
これを、忘れそうなタスクにすると・・・


メモ帳に!
忘れ物が多い人にはおすすめの設定です!
IoTで家電と連動
IoTの設定がすぐにできるのも、Mi Note 10のいいところ。
シャオミが販売している体組成計やセキュリティカメラ、テレビなどと連動はもちろんできますが、シャオミ以外が発売している家電とも連動が可能です。


エアコンを見てみると、ダイキンやパナソニックに対応しているようです。
IoT連動のいいところは、遠隔からその家電の状態を確認・操作できること。
エアコンであれば、帰宅前にスマートフォンから暖房をいれておけば、暖かい部屋に帰ることができます。
IoTという分野は、注目はされていますがまだまだ普及しているとはいえない現状です。
でも、シャオミを始めとした会社がこれからラインナップと活用シーンを増やしていって、便利な世の中になっていくと嬉しいですね!
洗練された外観、だけどちょっと大きい
Mi Note 10は、シンプルで洗練されており、カバーをつけるのがちょっともったいないと思うような外観です。


端末の端までディスプレイが広がっています。


角は丸みを持っています。


右の側面には電源ボタンとボリュームボタン、SIMスロットがあります。


反対の左側面にはボタンはありません。


上部には、マイクと赤外線ブラスター。


下部には、マイクとスピーカー、充電用のUSB Type-Cのほかに、イヤホンジャックが!
Bluetooth接続のイヤホンが人気とはいえ、有線イヤホンが使えるのは嬉しいポイント。


ディスプレイは6.47インチと大きめ。
女性が片手で持つのは大変という印象です。




透明な保護カバーが同梱されていますが、様々なスマホカバー・ケースも販売されています。
カバーやケースをつけて落下防止・保護するのもいいですね。


「Mi Note 10 カバー」で検索した結果
個人的には前述した通り、外観がキレイなので、カバーやケースではなく、スマホリングがオススメです。
まとめ
Mi Note 10、いかがでしたでしょうか?
ポートレートモードとマクロが特に優秀でしたので、一眼レフのような写真を気軽に撮りたい人にはオススメです!
カメラやディスプレイ、バッテリーなどはハイレンジ(かなりいい)ですが、CPUがミドルハイレンジ(結構いい)のため、お値段はこのスペックにしてはかなりお安め!
一括52,800円。
シャオミのこれから日本での展開が楽しみです!
※特に記載のある場合を除き、金額はすべて税抜表示です。
※当ページの内容は2020年4月時点の情報です。