格安SIMでモバイルルーターは使える? その方法とメリット、デメリットについて解説
更新日:2021/3/31
モバイルルーターを使っている、もしくはこれから使おうと考えている人にとって、モバイルルーターを格安SIMでも使えるのかどうかは気になるところでしょう。
またそもそもモバイルルーターになじみがないという人にもわかりやすいように、モバイルルーターのメリット、デメリットを説明します。
格安SIMでモバイルルーターって使えるの?
モバイルルーターとは、持ち運べるルーターのこと
モバイルルーターは、Wi-Fi対応のスマートフォンやタブレット、パソコンなどの電子機器を外出先でもインターネット接続できる小型の通信機器のことです。
モバイルWi-FiルーターやポケットWi-Fi、モバイルデータ通信端末とも呼ばれています。
もちろん自宅にインターネット環境がない人でも、モバイルルーターを使えばインターネット接続が可能です。
モバイルルーターはドコモ、au、ソフトバンクの大手携帯電話会社でも販売していますし、格安SIMのサービスを提供している携帯電話会社各社でも取り扱っています。
「モバイルルーター」と「Wi-Fi ルーター」の違い
モバイルルーターとWi-Fiルーターは言葉が似ていますが、モバイルルーターはWi-Fiルーターの一種で、持ち運べるもののことを指します。
Wi-Fiルーターには据え置き型のものもあり、こちらは「フレッツ光」や「auひかり」などの固定回線をルーターに接続して、有線または無線で使うことができます。
どちらも無線で使う場合には、ルーターからの電波が送受信できる数メートルの範囲内でしか使えません。
モバイルルーターは、据え置き型のWi-Fiルーターと異なり工事の必要がなく、接続する機器と一緒に持ち運べばどこでも使えます。
ただし基地局からの電波が届かないところでは使えません。
「モバイルルーター」と「テザリング」の違い
テザリングとは、スマートフォンやタブレットなどSIMカードが入った端末をアクセスポイントにして、パソコンやゲーム機などさまざまな外部機器をインターネット接続することです。
モバイルルーターはインターネット接続をするための機器で他の機能は持っていませんが、テザリングは通信をするスマートフォンやタブレットなどをアクセスポイントにしてインターネット接続をすることが異なる点です。
格安SIMでモバイルルーターを利用するメリットがある人って?
スマホのテザリング機能をよく使う人
テザリングは、データ通信料のほかに会社によってはテザリング料金が別に発生する場合や、通信速度が遅い、スマートフォンのバッテリーを消費しやすい、通話中は使えないなどのデメリットがあります。
そのため、普段からテザリングを多用しているのであれば、モバイルルーターを使ったほうがいい場合もあるのです。
すぐに解約する可能性がある人、試しに使ってみたい人
格安SIMでモバイルルーターを使う場合は、データSIM契約になります。
データSIMには、多くの携帯電話会社では最低利用期間を設けていません。
もしすぐに解約してしまいそうな場合でも、気軽にモバイルルーターを使い始められます。
格安SIMでモバイルルーターを利用する方法とは
格安SIMでモバイルルーターを使うには、モバイルルーターを大手携帯電話会社で購入した場合、単体で購入した場合、MVNOで購入した場合によって違いがあります。
大手携帯電話会社で購入する場合
大手携帯電話会社でモバイルルーターを購入した場合、契約予定の格安SIMが同じ回線を使っていれば使用可能ですが、同じ回線を使用できない場合は、SIMロック解除が必要です。
SIMロック解除は大手携帯電話会社でする必要があり、また日数がかかりますので余裕を持って手続きをしましょう。
ただし、モバイルルーターの販売時期や端末によってはSIMロック解除ができないこともあります。あらかじめ大手携帯電話会社、もしくはMVNOのウェブページで、動作確認済み端末かどうかご確認ください。
モバイルルーターを単体で購入する場合
家電量販店や通販などでモバイルルーターのみを購入した場合、格安SIMを契約する際はSIMのみを契約する必要があります。
ただし、モバイルルーターによっては特定の回線でなければ使えないものがあります。
そのため格安SIMを選ぶ際は、モバイルルーターが対応しているドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線用の格安SIMを選ぶ必要があります。
また、事前に携帯電話会社の動作確認済み端末の確認が必要です。
格安SIM契約時に同時に購入する場合
モバイルルーターが対応している回線を選ぶ必要があります(購入する際に案内があるので心配はないと思います)。
格安SIMと同時購入した場合は、モバイルルーターと格安SIMが一緒に送られてきます。
格安スマホと違うのは、設定を自分でする必要があるということです。ただそれも難しいことはなく、モバイルルーターに格安SIMを挿し込み、APN設定をすれば完了です。
格安SIMでモバイルルーターを運用するメリット、デメリット
格安SIMでモバイルルーターを運用するメリット
契約期間の縛りがない
データSIMでの契約となるため、大手携帯電話会社と異なり、契約期間の縛りがほとんどありません。
好きなときに始めて、好きなときにやめることができます。
ただし、契約事務手数料やSIM発行手数料がかかります。
月額料金が安くなる
大手携帯電話会社に比べて、データ通信料が安く設定されています。
月々のデータ容量も細かく設定されているので、自分に合ったプランを選べます。
格安SIMでモバイルルーターを運用するデメリット
大手携帯電話会社から回線を借りているため、大手携帯電話会社と比べると通信速度が遅いことがあります。
また、初期設定をある程度自分で行う必要があります。
携帯電話会社によっては、モバイルルーターの動作確認をしていないことも。
格安SIMとモバイルルーターの組み合わせもあり
家にインターネット回線を引いていないのであれば、モバイルルーターはとても便利。
スマートフォンでテザリングしなくても、タブレットやパソコン、ゲームなど複数のWi-Fi対応機器と同時に接続ができます。
また、音声通話SIMのスマートフォンと一緒にデータSIMのモバイルルーターを持つというのもいいかもしれません。
※当ページの内容は2021年3月時点の情報です。