スマートフォンの「熱暴走」を放置すると故障のリスクも!熱暴走が起こる原因と対策を解説!

 

更新日:2021/3/31

スマートフォンの「熱暴走」を放置すると故障のリスクも!熱暴走が起こる原因と対策を解説!
スマートフォンの「熱暴走」を放置すると故障のリスクも!熱暴走が起こる原因と対策を解説!

スマートフォンを使っていて、「端末本体が熱い!」と感じたことはありませんか?

 

実はその「熱」が、スマートフォンの寿命を縮めている可能性があります。

少しでも長く快適にスマートフォンを使うためには、発熱の原因や対処法を知っておくことが大切です。

 

今回は、スマートフォンに発熱が起こる原因や、その予防法・対処法についてご説明します。

これってスマートフォンの熱暴走?熱暴走が起きた際に考えられるリスク

スマートフォンの「熱暴走」とは

スマートフォンを使用していると本体が熱くなり、動作が不安定になることがあります。

 

これを「熱暴走」と呼びます。

 

熱を持ったことにより、スマートフォンに内蔵されたセーフティ機能が作動することで起こる現象であり、故障ではない場合がほとんどです。

 

熱くなってしまう主な理由は、スマートフォンを高温の場所に置いている、バッテリーの劣化、複数のアプリの同時起動などで、CPUが活発になるなどが挙げられます。

 

「スマートフォンが熱い」と感じたら、まずはスマートフォンの使用をいったん中止し、一度熱を冷ますことが重要です。

熱暴走が起こるとどんなリスクがある?

スマートフォンが発熱すると、端末に取り付けられた温度センサーが熱を感知してセーフティ機能が作動します。

 

それによって、以下のような現象が起きます。

・表示などの動作がカクつく

・充電ができない

・バッテリーの持ちが悪い

・カメラが起動しない(カメラアプリが強制終了してしまう)

これらの動作は、あくまでスマートフォンに搭載されたセーフティ機能の働きによるもの。

つまり、スマートフォンの発熱対策が正常に機能しているということです。

 

ただし、発熱状態が長く続くと以下のようなリスクが高まることも理解しておきましょう。

本体のフリーズや予期せぬ再起動

熱暴走の主な症状としてよく見られるのがフリーズや再起動です。

フリーズや再起動によって、操作中のアプリで保存できていないデータが失われてしまう可能性もあります。

 

また、場合によっては再起動を繰り返し、操作不能に陥ってしまうことも考えられるでしょう。

・バッテリーの劣化

スマートフォンなどに採用されている「リチウムイオン電池」は熱に弱いという特性があります。

発熱が長時間続くことでバッテリーの劣化につながります。

・発火や爆発の恐れも

ごく稀に、スマートフォンの発熱によって発火や爆発を引き起こすことがあります。

手で触れないほど本体が熱くなる場合は速やかに使用を中止し、メーカーや修理窓口に相談しましょう。

スマートフォンが熱暴走する原因とは

ここではスマートフォンが発熱する原因についてご紹介していきます。

CPUに負荷がかかっている

・スマートフォンを長時間使用する

・負荷のかかるアプリを使用する

・複数のアプリを開いたままにする

これらの行動はスマートフォンのCPUに負荷をかけてしまい、発熱の原因となります。

最近では防水性に優れた端末も増えていますが、防水性の高い端末は気密性が高い(熱を内部にためやすい)つくりになっているので、さらに注意が必要です。

充電しながらスマートフォンを使用している

自宅やオフィス、カフェなど電源の近い場所にいると、「充電しながらスマートフォンを見る」という行為をついついやってしまいがちです。

しかし、充電と放電を同時に行うとバッテリーに大きな負荷がかかるため、端末が発熱する原因となります。

 

ゲームの起動、動画視聴なども発熱の原因になります。充電ケーブルを抜き、負荷のかかるアプリも一旦終了させましょう。

外的要因による熱

直射日光が当たる場所や夏にスマートフォンを使用していると、端末内部から放熱することができず、熱暴走を起こすことがあります。また、冬であっても、直射日光が当たる場所に端末を放置するのは避けることをおすすめします。

 

また、スマートフォンケースによって放熱が妨げられることも熱暴走の原因になる可能性があるので、暑い場所でスマートフォンを使う際は注意しましょう。

「ヒーター等の暖房器具の近くにうっかり置いてしまった……」ということはないようにしてください。

スマートフォンが熱暴走したらどうすべき?正しい対処法

スマートフォンが熱暴走したらどうすべき?正しい対処法
スマートフォンが熱暴走したらどうすべき?正しい対処法

ここまで熱暴走のリスクや原因についてご紹介してきましたが、それでもスマートフォンが発熱してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。

熱暴走したときの対処法

 

・充電をやめる

充電をしながらスマートフォンを使用していた場合は、使用をやめて充電器から取り外しましょう。

これによりバッテリーの発熱を抑えることが可能です。

・スマートフォンの電源をオフにする

使用しているアプリを落とし、電源をオフにしましょう。

そうすることで、バッテリーやCPUなど本体内部からの発熱を止めることができます。

 

電源をオフにしたあとは、直射日光の当たらない、風通しの良い場所で自然に冷却させる方法がおすすめです。

また、扇風機で風をあてるという手段もあります。

・スマートフォンケースやカバーを外す

端末に装着しているケースやカバーによって、放熱が妨げられてしまう可能性があります。

 

ケース・カバーを外すことで、効率良く放熱することができます。ケースを使う場合は、バンパーやメッシュタイプのケースがおすすめです。

やってはいけない冷却方法

熱を冷ますために、スマートフォンを冷蔵庫や冷凍庫に入れたり保冷材をあてたりする方もいるかもしれません。

 

しかし、急速に冷やすと端末内部に結露が発生し、故障の原因となる可能性があります。

冷蔵庫や保冷剤の使用はおすすめできません。

 

同じく、「防水機能があるから」といって水にあてて冷ますことも結露の原因となります。

また、長く使っているとスマートフォンの防水能力が低下していくため、水没による故障のリスクがある点も無視できないでしょう。

熱暴走させないためには

 

・充電中はスマートフォンを使用しない

充電しながらのスマートフォン使用はバッテリーに負荷をかけ、発熱の原因となるため、充電中の使用は極力避けるようにしてください。

 

充電中にスマートフォンを使用する際は、負荷のかかるアプリを開かないようにしましょう。

・使わないアプリは終了させる

「アプリを閉じたと思っていても、実はバックグラウンドで起動している」というケースがあります。

 

その状態が続くとCPUに負荷をかけてしまうことがあるため、使っていないアプリはしっかりと終了させておきましょう。

・温度の高い環境に放置しない

直射日光が当たる場所や暖房器具の近くなどの温度の高いところに放置していると、スマートフォンに原因がない場合でも熱を帯びてしまうので、他の場所に置きましょう。

・省電力設定にする

スマートフォンの消費電力を減らすことで、発熱も抑えることができます。

 

スマートフォンが熱いときは、省電力の設定をオンに切り替えましょう。

スマートフォンが熱いと思ったら熱暴走に警戒を!

スマートフォンの発熱は端末の寿命を縮めたり故障の原因になったりするため、できるだけ熱くならないように使用する必要があります。

 

スマートフォンを使用していて熱いと感じた場合は使用を一度中止し、熱を冷ますようにしましょう。

 

また、スマートフォンを冷ます際は冷蔵庫に入れたりせず、適切な方法で放熱させてください。

 

 

※当ページの内容は2021年3月時点の情報です。

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