SIMロック解除は必須なの?解除する方法やメリット・デメリットを紹介!
更新日:2021/9/16
大手携帯電話会社で購入したスマホは、基本的に「SIMロック」がかけられています。
SIMロックがかかっているとさまざまな面で制約が発生してしまうため、ロック解除を検討している方も多いでしょう。
しかし、その前にまず正しく理解しておきたいのが、SIMロックを解除することで発生するメリット・デメリットです。
今回は、SIMロックを解除する方法はもちろん、解除した際の具体的なメリット・デメリットについてもご紹介していきます。
SIMロック解除とは
SIMロック解除の前に、そもそも「SIMロックって何?」と首をかしげる方が少なくないかもしれません。
そんな方のために、まずはSIMロックについて解説します。
SIMロックとは?
基本的に購入した携帯電話会社以外のSIMカードは、端末にロックがかかっているため使用できません。
この状態を「SIMロック」がかかっていると言います。
iPhoneやAndroidは、基本的にどの大手携帯電話会社でも購入できますが、例えばauで購入したiPhoneにドコモのSIMカードを入れて電話をかける、といった使い方はできません。
そもそもSIMカードって?
SIMカードは、契約情報や電話番号などが記録されたICカードのこと。
スマートフォンで電話やインターネット通信をするにはSIMカードが必須です。
ゲーム機で例えると、理解しやすいかもしれません。
プレイステーションやNintendo Switchなどの「ゲーム機本体」が「スマートフォン」で、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどの「ソフト」が「SIMカード」です。
ゲーム機本体(スマートフォン)が壊れても、ソフト(SIMカード)さえ壊れていなければ、セーブされたデータ(契約情報や電話番号など)は保存され続け、違うゲーム機本体で使い続けることができます。
また、ゲーム機本体(スマートフォン)だけあってもゲームをすることはできず、ソフト(SIMカード)に必要なデータが詰まっているので、ソフト(SIMカード)がないとゲームをすることができません。
ただ、SIMカードはゲーム機のようによく取り出すものではないし、大手携帯電話会社でスマートフォンを買い換える場合はSIMカードの移動などすべてスタッフの方がやってくれるので、実物を見たことない人が多いかもしれません。
「SIMロックを解除する」の意味
SIMロックを解除するということは、端末にかけられた利用制限がなくなることを意味しています。
つまり、どの携帯電話会社で購入したスマホであっても、自由にさまざまな通信会社のSIMカードを利用できる、「SIMフリー」の状態になるのです。
これで選択の幅がグッと広がり、よりよいスマホライフを送るチャンスを得られるのは間違いありません。
SIMロック解除の義務化について
少し前まで、日本では「SIMロックが解除できないのは当たり前」という状況でした。
この文化が変わったのが、2015年5月、総務省によるSIMロック解除を求めるガイドラインの発表です。
このとき、「利用者の利便性を妨げる」という理由からSIMロック解除が義務化されたため、2015年以降に発売されたスマホであれば、基本的には任意でSIMロックを解除することが可能になっています。
SIMロックを解除するメリットとデメリット
それでは、SIMロックを解除することによるメリット・デメリットはどんなことがあるのか、詳しく解説していきます。
SIMロック解除のメリット
SIMロックを解除する最大のメリットは、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供している格安SIMを自由に選べるという点です。
格安SIMとは、大手携帯電話会社よりもリーズナブルに利用できる通信サービスのこと。
格安SIMをうまく使えば、利用料金は格段に安く抑えることができます。
また、大手携帯電話会社のような契約期間や自動更新などの縛りがないため、より自由にさまざまな格安SIMを選べます。
ただし、端末によっては目当ての格安SIMを利用できないケースもあるため、事前に使いたいSIMと端末をよく確認しておく必要はあるでしょう。
また、海外に行くならば、ロックは解除しておいたほうが大きなメリットがあります。
海外のSIMも自由に利用できるので、現地で使い勝手のよい格安SIMを購入するという選択も可能です。
SIMロック解除後でも、その携帯電話会社のSIMを使用し続けることはできるため、選択肢を広げたいという方はまずSIMロックを解除しておいたほうが無難です。
SIMロック解除のデメリット
SIMロックを解除することによるデメリットはありません。
利用できる携帯電話会社が増え、より自分に最適なスマートフォンライフを送ることができます。
SIMロックを解除する際、携帯電話会社によっては解除するために手数料が発生するケースがあります。
例えば、SIMロック解除を携帯ショップで行った場合は手数料として3,300円(税込)を支払わなければなりません。
これはその他の携帯ショップであっても、同様です。
SIMロック解除はウェブサイト上でも行えます。この場合、手数料はありません。
大手携帯電話会社各社、手順をわかりやすく説明してありますので、お金をかけたくない場合は、自身でSIMロック解除を行うのも手です。
SIMロックを解除する方法とは
SIMロックは携帯電話会社側で行うため、基本的には解約する前にロックを解除しなければなりません。
万が一、解約前にSIMロック解除を忘れてしまっても、解約後でもSIMロック解除は可能です。
SIMロックを解除する方法はいくつか存在しますが、携帯電話会社によって違いもあるため、以下で詳しくご紹介します。
店頭・ショップで行う
最も一般的なのは、店舗にスマホを持っていき、SIMロックを解除してもらう方法です。
プロのショップスタッフに任せればまずトラブルは発生しないため、安心してロックを解除することができるでしょう。
ただし先にご紹介した通り、店頭でSIMロックを解除しようとすると、手数料が発生してしまいます。
ウェブサイトで行う
SIMロックは携帯電話会社のウェブサイトから手続きをし、自分の手で解除することもできます。
ウェブからであれば店頭と違い手数料が発生しません。
解除までの手順はそこまで難解ではなく、ウェブの申し込みに慣れている方であれば問題なく進めていけるでしょう。
ただし、2015年5月より前に発売された端末の場合は、ウェブ上ではSIMロックの解除ができないケースもあります。
ソフトバンクで購入した端末の場合
解約前の方
My SoftBankにログイン→メニューの中から「契約・オプション管理」を選択→必要項目の入力→手続き完了
解約済みの方
店舗でのみSIMロック解除ができます。
※ソフトバンク解約後もMy SoftBankアカウントをお持ちの方は「解約前の方」と同様の手順でSIMロック解除が可能です。
auで購入した端末の場合
解約前の方
My auにログイン→SIMカードに関するご案内の「SIMロック解除のお手続きはこちら」を選択→必要項目の入力→手続き完了
解約済みの方
My auの登録→必要項目の入力→登録完了→SIMカードに関するご案内の「SIMロック解除のお手続きはこちら」を選択→必要項目の入力→手続き完了
※au解約後もMy auアカウントをお持ちの方は「解約前の方」と同様の手順でSIMロック解除が可能です。
電話
大手携帯電話会社の中ではドコモのみ、電話でのSIMロック解除を受け付けています。
電話の指示に従って解除の手順を踏んでいけば、間違いなく目的を果たせるでしょう。
ただし、店頭で解除するのと同様に3,300円(税込)の手数料が発生してしまいます。
SIMロックが解除されているか確認する方法
自分のスマホがSIMロック解除されたかを確認する方法として最も確かな方法は、契約している携帯電話会社にチェックしてもらうことです。
もし、わざわざ店舗に行ってチェックしてもらうのは手間だと思うのであれば、実際にSIMを差し替えてみるといいでしょう。
きちんと作動するようなら、しっかりSIMロックが解除されている証拠になります。
SIMロックを解除する前に確認すべきこと
SIMロック解除をする際は、「解除の適用条件を満たしているか」を確認しておくことも大切です。
SIMロック解除の適用条件は携帯電話会社によって異なります。
ドコモの適用条件
ドコモでSIMロック解除が適用される条件は、以下の通りです。
・SIMロック解除対応端末である(ウェブサイトで確認可能)
・購入から100日が経過している(購入代金を清算済みの場合は経過してなくてもOK)
・ネットワーク利用制限などの制限がかかっていない
ソフトバンクの適用条件
ソフトバンクでSIMロック解除が適用される条件は、以下の通りです。
・SIMロック解除対応端末である(ウェブサイトで確認可能)
・購入から101日以上経っている(一括払いで購入している場合は100日以内でも可能)
・ネットワーク利用制限などの制限がかかっていない
auの適用条件
auでSIMロック解除が適用される条件は、以下の通りです。
・2015年5月以降に発売されたもので、SIMロック解除対応端末である(ウェブサイトで確認可能)
・購入日を1日目とし、購入から101日が経過している(一括払いで購入している場合は100日以内でも可能)
・ネットワーク利用制限などの制限がかかっていない
基本的に3社とも解除の条件は似ているため、よく確認しておきましょう。
SIMロック解除で契約できる携帯電話会社が増える!
SIMロックを解除さえすれば、今使っているスマホのまま、すぐに格安SIMに乗り換えることができます。
でも、毎月のスマホ利用料金をぐっと抑えられる格安SIMは魅力的ですが、格安SIM会社がたくさんありすぎてどう選んだらいいか迷いますよね。
自分に合った格安SIM会社を選ぶ基準を見ていきましょう。
格安SIM会社の選び方
月額料金を比較
音声通話が必要な場合は、音声通話SIMを選択する必要がありますので、各会社の音声通話SIMで契約した際の1GBあたりの料金、通話かけ放題オプションの月額料金など、ご自分の普段の使い方に沿ってシミュレーションしながら比較して選ぶといいでしょう。
一方、音声通話がいらない人はデータSIMで料金比較をしてみましょう。LINE通話ができればOKという方であれば、このデータSIMを選べば安く済みます。
月額利用料金は、上記のようなSIMタイプ、契約データ容量、オプション、によってトータルコストが変わってきます。
なので、たとえサイトの謳い文句で「月額◯◯円!格安!」とあっても、きちんと契約データ容量などの内容を確認し、トータルの料金をきちんとシミュレーションした上で比較しましょう。
特徴で比較
格安SIMを展開する各企業は、特色のあるプランやオプションを用意していますので、スマホを使う用途に応じて、自分に適したものを選ぶのがコツです。
SNSの利用が多い場合は、カウントフリーなどの、対象サービスが通信量ゼロになるオプションおよび機能などがあるかを確認するといいでしょう。
「動画サービスのデータ通信量を消費しない」「ゲームのデータ通信量を消費しない」などの機能を提供しているサービスがありますので、ご自身の使い方にあった会社を探してみてください。
利用したい回線で比較
もしもSIMロック解除ができなかった場合には、回線も選定の基準値になります。
格安SIMには主に、ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線、以上3つの通信回線の種類があります。
購入元の携帯電話会社とは別の携帯電話会社の通信回線(今までドコモで契約→格安SIMではau回線)にしたい場合、SIMロック解除は必須になります。
SIMロック解除ができず、今までのスマホを格安SIMでも継続利用したい人は、購入元の携帯電話会社と同じ携帯電話会社の通信回線(今までドコモで契約→格安SIMでもドコモ回線)を選べば、原則SIMロック解除が不要でそのまま利用ができます。
1回線しか用意のない格安SIM会社もありますので、利用できる回線に制限がある方は、契約したい格安SIM会社が提供している回線の種類を確認しておきましょう。
実施しているキャンペーンで比較
格安SIM会社ごとに、様々なキャンペーンが打ち出されているところがほとんどです。
キャッシュバックや月額利用料金の値引きなど、よりお得になるキャンペーンがあれば随時チェックして、月額料金と併せてどのくらいお得に契約できるかも大きな比較材料になるでしょう。
SIMロック解除を検討してみよう
SIMロック解除にデメリットはなく、選択の幅をグッと広げてくれます。
SIMロック解除をしても、現在契約中の携帯電話会社は利用できます。
ですので、この機会にぜひSIMロックを解除して、魅力的なプランを用意している格安SIMを自由に選んでみてはいかがでしょうか。
格安SIM以外に、大手携帯電話会社のサブブランドを選択肢に考えている方も、SIMロック解除をしておいた方が、今の契約に縛られることなく、自分の使い方に合うプランで契約できます。
LINEをよく使う方におすすめなのは、LINEギガフリーがあるソフトバンクのLINEMO。
LINEアプリのトーク利用や音声通話・ビデオ電話に加え、データ容量の大きな画像・動画の送受信やタイムラインへの投稿は、ギガを消費しません。また、データ容量を使い切っても(通信速度制限がかかっても)LINEの利用に関しては通信速度が落ちません。
LINEの通話やビデオ通話をよく使う方は、LINEMOも検討してみてください。
※当ページの内容は2021年9月時点の情報です。