60歳以上の親世代におすすめのスマホは?親にスマホを持ってほしい理由ってなに?
更新日:2021/3/31
スマートフォンの普及率は年々上昇しており、2017年度に総務省が調査した「平成30年版 情報通信白書」によると、スマートフォン利用者は75%以上にものぼっています。
しかし、「操作方法が分からない」「複雑で使いこなせない」といった理由でスマートフォンを選びたがらない方がいることも事実です。
特にこの傾向はシニア層に多く見られます。
今や家族との大切なコミュニケーションツールともいえるスマートフォン。
年配の親を持つ世代の中には「自分の親にスマホを持ってほしい」と考えている方も多いでしょう。
そこで今回は、60歳以上の親世代におすすめのスマートフォンの選び方やおすすめの端末についてご紹介していきます。
60歳以上の親世代にスマホを持ってほしい理由って?
60歳以上の親を持つ世代の中には、「自分の親にスマートフォンを持たせたい」と考えている方も少なくないでしょう。
そもそもなぜ「ガラケー(フィーチャーフォン)」ではなくスマートフォンを持たせたいと考えるのでしょうか。
スマホで孫の写真・動画を見せたい
実家のある地方を離れて住んでいる方の場合、親に顔を合わせるのは年に数回程度というケースがほとんど。
孫の成長を見せたいが、なかなか会いに行く機会がないため、スマートフォンで手軽に写真や動画を送りたいというニーズが多くあります。
ガラケーの場合、画質の粗い写真しか撮れなかったり、動画が送られてきても見ることができなかったりというデメリットがあります。
親と連絡を取りやすくしたい
近年、地震や台風などの大きな災害が多いことから、「万が一のときにすぐに連絡がつく手段を確保しておきたい」という方が増えています。
従来のガラケーでも連絡はできますが、災害時にはアクセスが集中し、電話がつながりづらくなることがあります。
「LINE(ライン)」をはじめとしたチャットアプリであれば、電話回線に比べてつながりやすいためいざというとき安心です。
スマホがあれば、Twitter、FacebookなどのSNSも利用しやすくなるので連絡手段が増えます。
インターネットも閲覧しやすくなるので、「災害伝言板(web171)」へのアクセス・書き込みも楽になります。
親の周りがスマホを持ち始めた
スマートフォンの普及率が徐々に上がっている理由の一つとして、高齢者層の保有率上昇が挙げられます。
親と同世代の60歳以上の契約者が増えていることも、「自分の親にも持たせたい」と考える方が増えている理由のひとつといえそうです。
スマホを持った同世代同士で会話も弾み、LINEや電話でのコミュニケーションが活性化されます。そうすることで、シニア世代も自然とスマホ操作に慣れていくでしょう。
60歳以上の親世代にスマホを持ってもらいたいけど、心配なことも……
親にスマートフォンを持ってもらいたいと考えている方が多い反面、不安に感じている方も少なくありません。
いくつか懸念されるポイントを挙げるとともに、それらの解決方法もあわせてご紹介します。
スマホだと毎月の料金が高くつきそう
「スマートフォンの契約=料金が高額」と考えている方も少なくありません。確かにスマートフォンは契約データ容量によって高額になってしまうケースもあります。
料金が気になる場合は、「格安SIM」を利用するという手段もあります。格安SIM各社は、大手携帯電話会社が提供している通信ネットワークをレンタルすることで費用を抑えているため、安価で良質なサービスを提供できるのです。
動画やSNSをほとんど利用せず、LINEのようなチャットアプリを中心に使うのであれば、適切なプランを選択することでより料金を安くできるでしょう。
スマホの使い方を教えるのが大変そう
親がスマートフォンを契約したとして、「一から使い方を教えるのが大変そう……」と考える方も多いようです。
しかし、シンプルな機能にこだわった端末も登場しており、使い方が簡単なものも増えてきています。
どうしても心配な場合は、サポートが充実した携帯電話会社を選ぶのがおすすめです。
スマホを利用した詐欺に遭わないか心配
使い慣れない端末を持った途端、ネット特有の詐欺に遭わないか懸念する方も多くいます。
しかし、セキュリティオプションに加入したり、「迷惑電話拒否」専用のアプリもあるため、スマートフォンなら心構え以外での対策が打てます。
悪質な詐欺被害に遭うリスクを懸念している方は、契約と一緒にセキュリティオプションやアプリの加入・導入も検討しましょう。
親にスマホを持ってもらうならどんなスマホがおすすめ?
では親にスマートフォンを持ってもらうには、どのような方法でスマートフォンを用意すればいいのでしょうか?
自分で使わなくなったスマホを渡す
自身もしくは家族の誰かが過去に使っていたスマートフォンがあり、ほかに使い道がないのであれば親に使ってもらうこともできます。
自身が使い慣れていた端末ということもあり、使い方を教える場合やトラブルがあった場合に対応しやすいのがメリットです。
しかし、携帯電話会社によっては利用できない端末もあるため、事前にその端末が使えるか確認した上で判断しなければなりません。
格安スマホを購入して使ってもらう
現在ガラケーなどの携帯電話を所有しており、スマートフォンへ機種変更をするのであれば、新たに端末を購入して使ってもらう方法が一般的です。
以下では金銭的な負担の少なさや使いやすさを踏まえて、シンプルモード・かんたんモードが搭載されており、簡単に操作できる端末を2つご紹介します。
1. arrows M05(富士通)
国産メーカーのスマートフォンにこだわる方には、富士通コネクテッドテクノロジーズ製のarrows M05がおすすめです。
スマホ初心者の方でも迷わずに使いこなせるシンプルモードを搭載しています。
文字も大きく見やすい表示に自動的に切り替わり、よく使うアプリや連絡先をワンタッチで出せるので、いつも連絡する相手にはスムーズに連絡でき便利です。
防水・防塵・耐衝撃性能も高く、さらに紛失・落下防止に役立つストラップホールも装備。おサイフケータイ®︎機能もあります。
2. AQUOS sense3 SH-M12(シャープ)
使いやすさにこだわる方には、シャープのAQUOS sense3 SH-M12がおすすめです。
大容量バッテリーや防水・防塵、耐衝撃、おサイフケータイ®︎、顔認証など、ほしいスマホの機能を搭載しています。
大きく見やすいアイコン、登録相手にすぐに発信、縦スクロールのみのシンプルな操作など、使いやすさのための機能を集約したシンプルな「かんたんモード」も搭載。
カメラも使いやすく、手ブレサポートや広角レンズがあるので、家族や友人と集まったときに、みんなで撮影するのにも便利です。
格安SIMなどの契約時に端末も購入する
現在携帯電話を何も所有しておらず、新たに回線も一緒に契約するのであれば、格安SIMなどの契約と一緒に端末をセットで購入する方法がおすすめです。
また、現在大手携帯電話会社のサービスを利用しており料金を安くしたい場合も、格安SIMへ乗り換えることで月額料金の節約に繋がります。
60歳以上の世代でも安心!格安SIMなら1,000円前後で音声通話が可能!
60歳以上の方が初めてスマートフォンを持つ場合は、格安SIMがおすすめです。
格安SIMでも、Galaxy、Xperia、AQUOS、arrowsといったAndroid端末に加え、iPhone XやiPhone 8などの人気端末も動作確認済みでそのまま利用できることがほとんどです。
格安SIMを提供している事業者の中には、ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線のいずれかで利用してきた端末は利用できないケースもあるので、契約を検討する際は注意が必要です。
音声通話ができるプランを選べば、非常時の家族への連絡、119番などへの緊急番号の発信もでき、シニア世代にも安心です。
60歳以上の世代にも安心して使ってもらえる格安SIMで家族の絆を深めよう
LINEなどのコミュニケーションアプリで家族や友人とのコミュニケーションも活性化でき、月額1,000円前後から気軽に利用できるため、60歳以上の方にもおすすめです!
まずは家族で話し合い、最適なプランを検討してみてください。
※当ページの内容は2021年3月時点の情報です。